教育委員会
2004年12月22日
教育委員会(臨時会)のテーマは、図書館システムの変更に関する件。ネットで蔵書検索や貸出予約ができるサービスの開始に向け、個人情報保護・情報公開審議会に諮問することについて審議されました。
教育委員会の傍聴はまだ3度目ですが、5人の教育委員がそろって入室するのを職員一同、直立不動で迎えるシーンは一種独特・・・・・・。
教育委員会は、教育の政治的中立性や安定性、専門性を守るために、市長から独立して置かれる行政委員会のひとつ。5人の委員による合議制で、教育に関する重要な意思決定をおこないます。
戦後、民主化の重要な柱の一つとされた教育改革で、①公正な民意による教育行政 ②地方の実情に即した運営 ③教育への不当な支配の排除 を理念に制度化(S23「教育委員会法」)。教育に関する予算・条例案を作成する権限をもち、委員は直接選挙で選ばれていました。
その後、社会情勢の変化などによって全国的な教育水準の維持向上と教育の機会均等が求められるようになり、全面的な法改正へ。旧法の理念を受け継ぎながら、教育行政と一般行政の調和を図り、国・県・市が連携する教育行政制度の確立をめざして、今の教育委員会制度がつくられました(S31「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」)。このときから教育委員は長が任命、予算・条例案も委員会の意向をくんで長が議会に提出するようになっています。
ちなみに、教育委員会の指導監督のもと、事務を執行する機関として置かれているのが教育長。事務局(PTAなどでいう「教育委員会」は主にここ)を統括しており、教育委員の一人でもあります。
中央集権からの脱却、政治的中立をめざしてできた教育委員会制度。でも・・・宝塚の教育は今、どっちを向いているんだろう――。 ※宝塚市教育委員会は市役所2F。市長部局との違いが判りにくいかも。