「もうひとつのがん難民 ~医療の限界と制度のすき間で~」
2012年07月08日
もしあなたが、大病院でがんの治療中に、「これ以上できる治療はありません」と言われたら?
「がん難民」というと、ドラッグ・ラグ(海外で使える抗がん剤が使えない)や医療の地域格差によって受けたい医療が受けられない患者をイメージしますが、現実には違った形の「がん難民」が存在する――。大阪・肥後橋で開かれた「メディ・カフェ@関西」でそんな話を聴きました。
平和、十分な栄養、衛生的環境、格差の小ささから世界一の長寿国となった日本。医療アクセスも世界トップレベルのこの国において、「がん難民」は難民なのか? スピーカーの医師・西岡誠さんは問いかけます。
もうひとつの「がん難民」はなぜ注目されないか。それは、先進医療を求める声を取り上げる方が、メディアにも、製薬会社にも“有意義”だから。そもそも当事者の余命が短く、声が大きくなり得ないのだとか。
がん医療を中心に、日本の医療制度の現状と課題について、別の医師たちや医療ジャーナリストからも情報や意見が寄せられました。診療報酬改定の背景、公立病院の使命、医師の思い、地域医療連携のあり方、ホスピス、制度の周知不足と「見捨てられ」感・たらい回し感、「在宅」医療・介護(いまだに専業主婦の存在が前提!)、孤独死はいけないことなのか・・・。
深刻なテーマにも関わらず、カフェ形式で対話もはずんで、和やかな雰囲気です。
http://medicafewest.jimdo.com//
わが宝塚市立病院は、緩和ケアと地域連携に力を入れてきたはずだけど、患者さんやご家族、関係者からどう評価されているのかな。。。