気候市民会議とは~気候危機を市民と考える手法~
2023年08月10日
気候危機・自治体議員の会で、環境社会学者の三上直之さん(北海道大学准教授)の講演を聴きました。
「気候市民会議」は、無作為抽出で選ばれた市民による開かれた会議。脱炭素社会への転換をめざし、CO2を削減する方法を議論するもので、西ヨーロッパで研究実践が積み重ねられてきたそうです。日本でも「気候市民会議さっぽろ2020」以来各地に広がって、武蔵野市など自治体が実施するケースも。
無作為抽出、事前の情報提供、参加者主体で熟議、結果は提言等にとりまとめ、効果的な政策・対策を生み出すために活用する。自治体の政策決定や地域での取り組みにどこまで本質的な影響力を持ちうるかはこれからの取り組み次第と聞いて、うちが過去に行ったワークショップの(市民サイドからは明らかな)失敗事例の数々を思い出してしまいました。専門家集団の確保も課題です。
気候市民会議の意義と設計の基本的な考え方、いかにインパクトを高めるかという話に続いて、「杉並区 気候区民会議」について岸本聡子区長から報告がありました。
今世紀半ばにはCO2排出量をゼロにしなければなりません。わが市の取組状況はどうなっているのか、要確認。「気候民主主義」にも注目しています。