講演「1036」 特攻隊の話
2023年08月06日
午後は、特攻隊をテーマにした講演を聴きに東公民館へ。女性起業研究会ESPACE宝塚というグループの主催でした。
最初の講演は、新明和工業株式会社「社史~戦後の発展と軌跡」。宝塚市に本社を置く同社の前身は川西航空機。二式大艇や紫電改など海軍の軍用機を造っていました。航空機の生産が禁止された終戦直後は「仕事になりそうなものはなんでもやった」――。それも現在の事業につながっていることと高い技術力に感銘を受けました。海自の救難飛行艇US-2は有名ですね。
後半、メインスピーカー板津昌利さんによる「1036 ―英霊よ安らかに―」は、特攻隊員だったお父様・忠正さんの物語でした。知覧基地から特攻出撃するもエンジントラブルで徳之島に不時着。生き残った負い目とたたかいながら特攻慰霊と遺影集めの旅へ。1975年に収集した資料を展示する知覧特攻遺品館(現・知覧特攻平和会館)を設立し、特攻と平和の語り部としての活動に余生を費やされたそうです。
軍国主義一色だった当時の様子や若者たちの思いが講演や動画を通して伝えられた、充実した企画でした。
あなたは「特攻隊」を知っていますか? というチラシの一文に歳月を感じさせられます。