
今回のテーマは、「中世の姿を残す今井町の再生に学ぶ~空き家対策・電線地中化に人の力~」1本。通勤ラッシュの近鉄なんば駅から特急で大和八木駅へ向かいました。
会場は、今井まちなみ交流センター「華甍」(はないらか)。旧高市郡教育博物館で、左右対称に翼廊が付く美しい明治建築です=写真上。
NPO法人今井街並みネットワーク理事長の米村博昭さん(奈良県建築士会会長)と、橿原市今井街並保存整備事務所所長の中川智之さんからお話をうかがいました。
奈良県橿原市の今井町は、平成5年(1993年)国の重要伝統的建造物群保存地区として、全国で37番目に選定されました。
古くは興福寺の荘園で、面積17.4ha(東西約600m×南北310m)。中世の環濠集落を母体に発展した町です。農村が20〜30軒ほどだった時代に1000軒もの家屋が集まっていたと聞いて、にぎわう様子が目に浮かんできます。
印象に残ったのは、保存の仕組みが“行政だけ”でも“専門家だけ”でもなく、住民の力を軸にしていることでした。
●「保存=凍結」ではない。
●建物の修理・修繕・新築の際は、周囲の伝統的建物と調和した外観にすることが求められ、補助制度も整備されている。
●ここ10年で若い世代の移住が進んで、空き家や空き地が減少。
●(行政・識者・市民で構成される)今井町保存審議会任せにせず、住民審議会を設置し、行政がその意見を尊重してきたこと。
こうした積み重ねが、今井町の“生きた街並み”を支えているんだと実感します。
午後からいよいよ現地視察へ。



























