働きながら子育てしやすいまちへ
2023年04月07日
選挙関係のインタビューで最初に聞かれるのが「市議をめざしたきっかけ」で、私は20年以上も前の育成会室建替え事件の話をすることになります。これが意外にウケて、肝心の実績まで書いてもらえるのか心配になるほど。
ふと、当欄を「育成会室」で検索してみると、議員になる前の私がこんなことを書いていました。
【2003月2月9日】働きながら子育てしやすいまちへ
育成会(学童保育)保護者の親睦会でなつかしい顔ぶれが集まりました。親のパワーで実現したログハウス風の育成会室。年月とともに感動は薄れ、そのうち事情を知る人もいなくなります。伝えていきたいのは単なる思い出話ではなく、「子どもを思う親の気持ちが“不可能”を”可能”にしたこと」と「市民が計画段階から関われば、行政だけで進めるよりもずっと魅力あるプランが実現すること」です。
ところで、今日は日曜日ですが、ここ2、3年で土・日曜勤務の人が増えていることを改めて実感しています。職業も、ファミレスやスーパー従業員、キャディ、ヘルパー等さまざま。子どものいる週末だからといって休めない、休めばリストラが近づく、それが許されない家庭の状況・・・といった深刻な背景があります。
女性も仕事をもつ時代といわれ、法整備が進められる一方で(ついでに専業主婦の優遇税制は廃止)、地域では子どもの居場所の整備が遅れたまま。保育所や育成会に入れないために一度きりの人生が狂ってしまう市民(その多くは女性です)や、一人きりで過ごす時間に耐える子どもたちのいることを、行政も議員もわが痛みとして感じてくれているでしょうか(女性が学歴つけて社会に出たりするから少子化が進むと思っている人が、まだいるから困る)
出産や育児のためにいったん職場を離れた女性が、再び社会へ出やすい工夫も必要です。
働きながら子育てしやすいまちへ---寺本さなえの大きな目標です。