コロナの年に逝った義父
2020年12月04日
月末に義父が亡くなりました。夕飯の後、布団に入ってそのまま。8年前に脳梗塞で倒れて言葉を失ってしまいましたが、その後は病院のお世話になることもなく、生まれ育った家で89歳の生涯を閉じました。
夫は朝いちばんに余部へ、私は一般質問の通告を済ませて午後の特急で向かうことに。義母の負担とコロナ対策を考えて、お通夜は自宅、告別式は香住の会館で家族葬と決めたようです。家族葬といっても、義父は5人、義母は10人きょうだいの長男長女なので親戚だけでかなりの規模ですが。
この辺りではお通夜に(お坊さんの枕経ではなく)「観音講」の女性たちが念仏を唱えに来てくれる慣わしですが、コロナで集まらない。お寺も斎場もクラスターの発生を恐れて神経をとがらせていました。時代とともに地域のしきたり事は簡略化する一方。これにコロナが拍車をかけます。
但馬の教育者として生きた義父。退職後は区長や公民館長を務めながら海や畑に出ていました。都会育ちの嫁や孫にいろんなことを教えてくれた人です。お盆はコロナで帰省を自粛したので、1年以上会わないままお別れすることになってしまいました。