監査と議会の連携/議選監査委員または監査委員と議会の連携の必要性
2022年12月21日
ローカル・マニフェスト推進連盟のオンライン研修会に参加しました。議会選出監査委員への関心の高さから、その役割・活用を学ぼうと企画された第3弾。
基調講演「未来の地方議会からのバックキャスティング~監査委員を使い倒せ~」では、早稲田大学マニフェスト研究所顧問の北川正恭氏が三重県で起きた監査委員のカラ出張事件の話を皮切りに、善政競争に向けて「TTP」(徹底的にパクろう)と呼びかけられました。
続く講演「監査委員と議会の連携」は江藤俊昭・大正大学教授で、制度矛盾との考えから議選を廃止する議会もあるが、議員の政治的感覚を生かして監査に関わる意義を説かれました。めざすは住民福祉の向上。守秘義務は限定的に、とも。
〇発表1「議選監査委員の今までとこれから~監査委員は行政のかかりつけ医~」(川上文浩氏 可児市議会)
〇発表2「議選監査としての役割」(目黒章三郎氏 会津若松市議会)
〇発表3「議選監査となって一年の挑戦」(小籠敏人氏 あきる野市議会)
後半のパネルディスカッションでは、「議選監査委員の現状とあるべき姿」をテーマに、江藤氏の進行のもと、議選監査委員を務めるお三方による活発な意見交換が行われました。
議選監査委員を名誉職化していないか。正副議長に次ぐポストとしていないか。前者は宝塚市議会でも行われていた時代があり、後者は今も「ない」とは言い切れません。議選監査委員の存在意義と実働時間から副議長より報酬を多くする議会もあり、私はそれが妥当と考えます。
議選監査委員のあり方について、経験者の揃うわが会派は敢えて廃止を提案することで問題提起をしてきました。議会と監査の連携が始まっている報告を聞いて認識を新たにしています。
ペット防災は人の支援 ~寺本さなえの一般質問その3~【宝塚市】
2022年12月14日
東日本大震災の教訓から、環境省は2013年に「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」を策定し、飼い主がペットと同行避難することを原則として、自治体に受け入れ可能な避難所への誘導を推奨。飼い主にも災害に備えた「しつけ」と健康管理を呼びかけました。
あれから10年、熊本地震2016、西日本豪雨2018ほか幾多の大災害を経てきた今も、飼い主にとって同行避難のハードルはそれなりですが、ペット防災へはこれまでにない関心の高まりを実感しています。
そこで昨年に引き続き、ペット同行避難の受け入れ体制、ペット同伴避難の取組み状況と課題、ペット防災が「人の支援」であることの啓発について進捗を確認することに――。
本市の避難所設営マニュアルには、ペットとの同行避難を想定した内容を記載。飼い主自らの備えが大切と認識してもらうこと、ペットが苦手な市民の理解促進が課題で、市ホームページや防災イベントなどで周知に努めているとのこと。
同伴避難訓練については、11月に宝塚高原ゴルフクラブで実施し、ニュースで取り上げられました。避難所運営の担い手やルールづくりが課題です。
啓発については、同行避難をためらう飼い主が災害被害に巻き込まれたり、置き去りにされたペットが放浪・野生化・繁殖したり、復興の妨げになる事態を招かぬよう、関係機関と連携しながらペット防災の取組を進めていくと市長はしっかり答弁されました。
二次質問では、私自身が先の訓練で気づいた点を挙げ、指定避難所でのペット連れ訓練の必要を訴えました。犬猫の持ち込みに消極的な学校長もいて、未だに3校しか実績なし。これでは災害時の混乱は目に見えています。
「地域との緊密な連携を図りながら、ペットの問題に対応するよう再度周知する」と教育長。
環境過敏症について☆衝撃の答弁 ~寺本さなえの一般質問その2~
2022年12月14日
昨年12月議会に引き続き「香害」、環境過敏症への理解啓発を進める質問です。まず、その後の取組みとして、消費者庁など5省庁連名の啓発ポスターを公共施設に掲示、市ホームページや広報たからづかで香害と化学物質過敏症について周知しているとのこと。
公共施設をフレグランスフリーゾーンにすることについては、「柔軟剤等に含まれる化学物質の影響の少ないフレグランスフリーな空間は、香害で苦しむ人がいない、すべての人が快適に過ごせる空間であり、人権が尊重されるまちづくりにつながる」と山﨑市長。ポスター等での周知啓発ですが、2次質問で市庁舎や図書館以外に市内の映画館やホール、温泉施設でも取り組むことを確認しました。
今回初めて提案したのが、児童生徒を対象にした環境過敏症の実態調査です。「独自のアンケートは難しいが、大学など専門機関の調査には積極的に協力したい」と五十嵐教育長。
そこで、保健調査票に化学物質過敏症の項目を追加し、アプリを活用したアンケートを実施できないか、佐賀市や北海道東川町の事例を挙げて質したところ――
高田学校管理部長が前向きな答弁のあと、自身が香害に苦しむ当事者であると語り始めたのです。柔軟剤等の使用者が近くにいるとどんな症状が出てくるか。コンサート会場では退席するしかない。大人は避難することができるが、子どもは授業中「居る」しかない・・・。
「経験者として、子どもたちを守っていくために何とか対策を講じていきたい」との言葉に胸が熱くなりました。うちの教育委員会、本気です。
※後半30分~答弁
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創造力を育む 文化芸術の薫り高いまち宝塚の実現に向けて ~寺本さなえの一般質問その1~
2022年12月14日
昨年スタートした第2次宝塚市文化芸術振興基本計画では、10年後の将来都市像を「創造力を育む 文化芸術の薫り高い宝塚」と定め、市民の誰もが気軽に参加、体験できる事業を展開し、創造意欲を掘り起こし、主体的な活動へつなげる取組みを進める。誰もが身近に文化芸術に親しむとともに、文化芸術のもつ力を産業経済をはじめとした様々な分野にも活用するまちづくりをめざす、と謳われています。
2020年に市立芸術文化センター・庭園が整備されて、文化芸術都市としてのまちづくりにどのような効果が認められるのか。整備目的とこれまでの取組の成果、一帯へのにぎわい創出、展覧会など企画事業の「質」に対する(第三者)評価の必要性について質しました。
本市ゆかりのアーティストの展覧会やまちへの愛着を育む展覧会、幅広い世代に人気の写真展、アーティストと交流するギャラリートークやワークショップを開催して「文化芸術都市・宝塚」の魅力を発信。美術団体の会員展や公募展を多く誘致して関西一円からの来場者増に努め、初年度から来場者40万人の目標を達成、昨年は2日間で5000人のイベントを招致する等、周辺のにぎわい創出にも効果があったと自信の答弁でした。
評価について、来館者数や収益等の「数」ばかり注目されがちですが、企画事業の「質」こそ肝心との思いで質したところ、宝塚市民文化芸術振興会議で行っていくそうです。
また、マスメディアに掲載された実績を広告効果とすれば、換算可能なものだけで松井桂三展が7000万円、元永定正展は5000万円以上になるとか。コロナ禍の厳しいスタートでこれほどの成果を出せたのは指定管理者の努力、とりわけ館長の力によるとの認識も確認できました。
利用者と来場者の声を耳に、一帯のにぎわいを目にするにつけ “センター効果”を実感している私ですが、課題も不安も無くはなし。ここがオンリーワンのアートセンターとして、クオリティーを下げることなく集客・発信し続けるようしっかり見守ってまいります。
12代目「生」修復へ
2022年12月05日
12月の宝塚の風物詩、武庫川中洲「生」の石積み。曇天の下、12代目の修復作業に参加して、たくさんの親子連れや大学生、職員有志と一緒に石を積んできました。
川から街を見上げる面白さ。石の冷たさ重さも新鮮で、ワクワクしてきます。それも、総監督の大野良平さんと中洲への「渡し」設営(川に入っての作業は大変!)や草刈りなどの重労働をしてくださるベテラン作業員さんあってこそ。工作物は年々、素人目にも本格的なものになってきています。
人手が心配な時期もありましたが、新聞各紙が毎回大きく取り上げてくれるようになって、震災を語り継ぎ祈りを捧げるという趣旨に賛同してくださる若い世代が増え、今年は2日間で約150人とか。
目の前のプラスチックごみが海に流れて粉々になって堆積したり、生き物を苦しめたりするという私の話を聞いて、何組かのファミリーが熱心にごみを集めてくれたのもうれしかったです。
阪神淡路大震災から28年目の前夜、2023年1月16日(月)17時~20時に追悼のライトアップが行われます。またお会いしましょう!
#記憶の中の『生』再現プロジェクト #1.17
一般質問☆ 14日12時50分から登壇します
2022年12月02日
9日(金)からの4日間、一般質問が行われます。寺本さなえは14日(水)12時50分から。任期最後の一般質問で何を取り上げるか悩みましたが、自身が高い関心をもって発言してきた事業と取り組みの到達点を押さえておきたく3つに絞りました。その後、気になる問題が浮上してきてしまい4項目に。パツパツです。
〈質問事項1〉創造力を育む 文化芸術の薫り高いまち宝塚の実現に向けて
1.市立文化芸術センター・庭園の整備目的とこれまでの取組の成果について
2.一帯へのにぎわい創出効果について
3.来館者数と収益以外の評価について(第三者評価の必要性)
4.コロナ禍や社会情勢の変化に対応した仕様書の見直しについて
〈質問事項2〉環境過敏症について
1.「香害」を含む化学物質過敏症に関する啓発の取組状況について
2.学校園等を含む公共施設をフレグランスフリーゾーンに
3.児童生徒を対象にした環境過敏症の実態調査について
〈質問事項3〉ペット防災は人の支援
1.ペット同行避難者の受入体制について
2.ペット同伴避難の取組状況と課題について
3.ペット防災が「人の支援」であることの啓発を
〈質問事項4〉図書館の自由について
1.8月の文部科学省による拉致問題関連図書等の充実に協力を求める事務連絡への対応について
ご都合のつく方はぜひ傍聴にお越しください。インターネット中継でもご覧いただけます。https://smart.discussvision.net/smart/tenant/takarazuka/WebView/rd/council_1.html
関西LM
2022年11月25日
江坂
ダリアの花が咲きました
2022年11月21日
4月にダリアが第2の市花になった記念の式で苗をいただいた。それが次々に葉っぱが枯れていく病気にかかってしまい、茎だけの無惨な姿に。諦めきれない私は、球根は生きていると信じてひょろひょろの茎に水やりを続けた。
初夏だったか、北野議員が控室のポトスにやっていた肥料をわけてもらって試したところ、茎が太くなって曲がりくねりながら、葉もつき始めた。また枯れて落ちるんじゃないかと心配だったが、植え替えて、3度の施肥を終えた頃から本葉が見違えるようになってきた。もう大丈夫だ。
ダリアの花の時期は夏と秋。うちの子は無理だろう。緑を楽しませてくれるだけで十分うれしかった。
それが、今月に入って小さな蕾を見つけたときの感動といったら!
大輪の花でも、華やかな色でもないけれど、のぞくたびに愛おしいわが家のダリア。明日はもっときれいに咲くだろう。
#市花ダリア *facebookより転記
宝塚市展
2022年11月05日
市立文化芸術センター
総括質疑 決算特別委員会
2022年10月28日
総括質疑
市民の意見を聴く ~議員定数の在り方に関する調査特別委員会
2022年10月12日
議員定数
TOA
2022年09月20日
TOA
一般質問 ☆30日13時50分から登壇します
2022年09月20日
【質問事項1】統一地方選挙に向けて
1. 昨年の市長選挙、県議会議員補欠選挙、県知事選挙、衆議院議員総選挙及び今年の参議院議員通常選挙の投票率をどう評価するか
2.投票率の向上に向けた取組について
3.期日前投票の充実による効果と課題について
4.市民から要望される「共通投票所」の設置について
5.障碍のある人が投票しやすい環境づくりを(移動支援と巡回投票、投票所間格差の解消、投票所入場整理券への点字シール貼付)
6.若い世代の投票率アップに向けた取組について
7.学校におけるシティズンシップ教育の推進について
【質問事項2】 市制70周年 宝塚市史の「見える化」でシビックプライドの醸成を
1.本市の近代史は時系列・テーマごとに整理されているか
2.本市の現代史を調査研究し、アーカイブする作業は進められているか
3.市制70周年に発刊・発信する予定は
【質問事項3】企業との包括連携協定について
1.本市と企業各社との包括連携協定締結の現状について
2.阪急阪神ホールディングスとの包括連携協定でめざすものは何か
9月28~30日、10月3日の4日間、24人中21人の議員が一般質問を行います(正副議長はしません)。
寺本さなえは30日(金)13時50分~14時50分。傍聴にお越しくださるか、ネット中継でご覧いただくと励みになります。
http://www.city.takarazuka.hyogo.jp/gikai/
国際連携で水素社会を実現
2022年08月28日
宝塚国際交流協会TIFA
議員研修
2022年08月24日
廣瀬和彦先生
議員研修「適正な議員定数の適正手法を考える」
2022年08月24日
地方議会総合研究所代表取締役で元全国市議会議長会法制参事の廣瀬和彦先生
阪神間都市計画地区計画の決定(安倉上池地区)ほか ~第1回都市計画審議会~
2022年08月22日
令和4年度第1回都市計画審議会にオンラインで出席しました。
議題1 会長選出
議題2 阪神間都市計画用途地域の変更について
議題3 阪神間都市計画高度地区の変更について
議題4 阪神間都市計画地区計画の変更(宝塚山手台地区)について
議題5 阪神間都市計画地区計画の決定(安倉上池地区)について
議題6 特定生産緑地の指定について
議案2~5は事前説明でした。安倉上池地区(9.5ha)は、私が一般質問で「生産緑地の2022年問題」を取り上げるきっかけになった地区です。進行中の土地区画整理事業で生産緑地は7.9haから4.6ha、6割弱になるとか。南部市街地では最大の、希少な農地がどんなふうに残され、どんな住宅地(190戸)ができてくるのか注目しており、今回もいくつか質問しました。
議案6は意見聴取でした。生産緑地法(1992年)の期限を迎えた今年、新設された「特定生産緑地」の指定を受けて営農されるのは、888筆・52.4ha。元の1047筆・60.0haと比べて、面積は87.3%、筆数は84.5%に。次の更新は10年後(2023年)ですが、どうなっていくでしょう。
*関電不動産開発のHPより
https://www.kanden-rd.co.jp/solution/takarazuka.html
*ここでは最後と聞いて「田植え体験」に参加してきました(4月30日)
第21回子ども議会に思うこと
2022年08月19日
3年ぶりに開催された「子ども議会」を傍聴しました。登壇したのは市内の私立を含む小中高16校の児童生徒たち。学校の老朽化対策や通学路の安全確保、ボール遊びのできる公園を求める切実な声が毎回、どこかの学校からあがってきます。
子ども議会は2000年にスタートして、当初は2日間にわたって開催されていました。前市長の肝入りで「子ども委員会」が立ち上がってからは縮小されて半日に、さらに1人ではなくグループでの質問に変わってしまった時期も。こうして自分の通う学校や地域の課題を取り上げる質問を聞くにつけ、学校代表制に戻してよかったと実感します。
ドキッとしたのは、「医療費助成の所得制限を撤廃して」。私たちの議会でも山﨑市長の判断を注視しているところです。「和菓子や西谷産野菜のPRを」「外国人の生徒が日本語を無料で学べるサービスを」など、よい提案がいくつも出てきました。
数分の発言のために子ども議員がどれほど時間をかけて調べ、まとめてきたのか、私たちにはよくわかります。彼彼女らの質問と当局の答弁が学校で紹介されて、子ども議会の目的である「子どもの意見表明権の実践と議会制民主主義の学習」、さらに主権者教育にもつなげてもらえたらばっちり!
終戦記念日のつどい
2022年08月15日
太平洋戦争の終結から77年。今年も末広中央公園に市長と市民有志が集まって、正午から1分間の黙とうを行いました。私は会場のすこし手前でサンダルがめげて歩けず、その場で黙とうを捧げ、平和の鐘を鳴らしてきました。
大戦で命を落とされた先人たちを偲び、世界の恒久平和を願ってーー。
ロシアのウクライナ攻撃は半年間も続いていて、計り知れないほどの犠牲が出ています。
コロナ禍で大々的な呼びかけはせず、合唱もなくなりましたが、それにしても参加者が少ない。議会からは議長以外のいわゆる保守系はだれも来ていません(地域の地蔵盆には国会議員も県会議員も来はるのに)。
よその市もこんな感じなのでしょうか。
「香害をなくす議員の会」メンバーについて
2022年08月11日
「香害をなくす議員の会」は地方議員を中心にした超党派のネットワークですが、キックオフ会に衆議院議員の大河原まさこさん(立憲民主党)と参議院議員の福島みずほさん(社会民主党)も駆けつけてくださいました。
北は北海道から南は熊本まで、現在77名。わが宝塚市議会では北野議員、川口議員もメンバーになってくれて心強い限りです。圧倒的に女性が多いのは、暮らしや健康への問題意識の表れといえると同時に、香害被害者の多くが女性であることにも関係がありそう。自身が当事者という議員や科学者としてこの問題に取り組んできた議員もいます。
発足時に立ち上げたfacebookグループには、さっそく9月議会で一般質問に取り上げるという声、事例の照会や問い合わせなどが寄せられ、つながることの意義を実感しています。
まずはそれぞれの自治体でできることを働きかけていきましょう!
「地元の議員に連絡をとりたい」という方はコチラ(日本消費者連盟のHP)をご参照ください。 ※所属政党と会派は届出のまま記載
https://nishoren.net/wp/wp-content/uploads/2022/08/eb838da52003b753ab92b404b8768883.pdf
#化学物質過敏症 #香害は公害